V3. 提言―日本のコモンディジーズ


内容紹介

「第3回家庭医・病院総合医研究会(the 3rd Family and Hospital Medicine Research Meeting) 提言―日本のコモンディジーズ (2012年12月22日)」の開催にあたり少し調べてみたのですが、「Common Diseaseをどう学び、どう教えるか」について日本ではおそらく議論されたことがなく、文献もほぼ見当たりませんでした。 そのような中、当日行われた座談会「提言―日本のコモンディジーズ」、症例検討会(Case Conference)「一見コモンディジーズと思われた症例or色々と悩んだ挙句、実はコモンディジーズだった症例」、そしてワークショップ「診療所・ 病院外来におけるコモンディジーズガイドライン作成(認知症[dementia]を例に)」を通じて、参加いただいた先生方にたくさんの熱いご提言をいた だき、「日本におけるコモンディジーズの現状およびコモンディジーズ教育」の概要が見えてきました。その記録が本書ですのでどうぞ味読いただきたいと思い ます。 これに先立って、10編の依頼論文Special Articlesをお願いしています。日本における先行文献が少ないこともあり、領域ごとに「この人の意見を聞きたい!」と多くの方が思うであろう先生方 に私見を交えてご執筆いただいています。小児・成人・高齢者など「世代」をテーマとしたコモンディジーズ、在宅(Home medical care)・診療所・病院そして海外という「場」をテーマとしたコモンディジーズ教育、研修医・ベテランなど異なる立場における医学教育的見地からみたコ モンディジーズ、さらには人材育成・経営的視点からみたコモンディジーズと、様々な角度から「日本のコモンディジーズ」について切り込んでいただきまし た。症状(Symptom)、疾患(Disease)別の表(Table)や普段取り組まれている勉強会の手法の紹介など、現場に即した実践的な内容と なっております。 家庭医(Family physician)・病院総合医(Hospital generalist)にとって、コモンディジーズは得意分野であることが望まれていると愚考しています。今後、日常病学(Science of common disease)など、新たな学問体系として押し出すことができればおもしろいのではと夢想していますが、本書がその一歩になればと思います。 編集:横林賢一


Contents
0 Editorial 編集の言葉/横林賢一
1 Generalist teachers' consortium
2 Recommendation
 提言―日本のコモンディジーズ/横林賢一・藤沼康樹・徳田安春・東 光久・川尻宏昭
3 Case Conference
 1 2-stepsとCRPには要注意(3症例)/佐田竜一
 2 子供のころから立っていられない若年女性/大場雄一郎
 3 パーキンソニズムと高次脳機能障害を呈した1例/土肥栄祐,他
4 Work shop
 診療所・病院外来におけるコモンディジーズガイドライン作成WS(認知症を例に)/横林賢一,他
5 Special Articles
 1 医学教育におけるコモンディジーズ/孫 大輔
 2 小児のコモンディジーズ/茂木恒俊
 3 成人のコモンディジーズ/宮崎 景
 4 高齢者のコモンディジーズ/山口 潔
 5 診療所外来におけるコモンディジーズの広がりとその教育/草場鉄周
 6 在宅医療におけるコモンディジーズ教育/平原佐斗司
 7 病棟におけるコモンディジーズ教育―日本の総合診療病棟のコモンディジーズの特徴と教育のポイント―/佐藤健太
 8 医学生、研修医、後期研修医、中堅、ベテランにおけるコモンディジーズ教育/前野哲博
 9 海外におけるコモンディジーズ教育 ―米国家庭医療研修におけるコモンディジーズ教育について―/小嶋 一
 10 診療所における人材教育の視点から見たコモンディジーズ/中山久仁子
6 Special Lecture
 認知症ケア学入門―イントロダクション(ユマニチュード)/Yves Gineste・本田美和子